2020年度理 事長所信

【はじめに】
約50年前の1970年10月14日、志ある青年が集い全国で450番目の青年会議所として、ここ南相馬市(旧小高町・旧鹿島町・旧原町市)、飯舘村をエリアとし、原町青年会議所(以下、「原町JC」)が誕生しました。
本年度で50周年という節目を迎える原町 JC は、過去、関東大震災の第一報をアメリカに伝えた原町無線塔の解体、真野ダムの竣工、原町火力発電所の運転開始、平成の大合併による南相馬市の誕生、東日本大震災や福島第一原子力発電所の事故による影響、常磐自動車道の全線開通等、大きな時代の変化に柔軟に対応し、地域と共に歩み続けて参りました。
我々は、偉大なる先輩方が着実に積み重ねてきた明るい未来を、今、生きています。5年後10年後、更には50年後の子どもたち、そして、この地域の明るい未来のために、今、生きている我々世代は、これまで引き継がれてきた JC 運動・活動を率先して行動する必要があります。

【創立50周年に向けて】
創立50周年は、我々先輩方の功績の積み重ねがあり、その功績に感謝をする機会だと考えると共に、未来への橋渡しも行わなければなりません。本年度には、福島イノベーション・コースト構想に基づき整備する「福島ロボットテストフィールド」が全面開所します。世界に類を見ないロボット関連産業の一大研究開発拠点を、この地域の未来への象徴の一つとするために、市民とロボット関連産業が密接な関係を築き、「ロボットのまち南相馬」を実現し、明るい未来への懸け橋とします。
創立50周年記念式典及び、記念事業に於いては、伝統を明日へつなぎ、新しい未来を市民とJAYCEEで共に創造し、豊かな明るい社会を目指す機会にすることを誓います。

【盤石な組織づくり】
運動の基盤である組織の維持・継続を図るべく、会員各自が知識を身に付け理解を深め、組織力の強化をしていくことが必要です。また、近隣青年団体や行政機関、多くの団体と議論を重ね連携をとる事も地域に根差した団体として必要な要素の一つです。更に、組織力を強化するために、志を同じくする仲間と共に、情報交換の機会を提供し、会員の交流を深め、盤石な組織として活動します。
昨今、情報の伝達スピードが増々高速になっています。人口の 20%に情報が到達するまでの時間は、テレビよりも SNS の方が早いとのデータもあります。その SNS を利用し、JC 運動・活動を迅速に発信し、多くの市民に周知することで、原町 JC としての魅力を高めます。

【変化に対応できる地域リーダーであるために】
世の中は刻一刻と変化しています。一時間前の情報は既に古い情報となり、新たな情報で急速に上書きされています。その様な時代の中で、地域に求められる人材は、様々な変化に対し、スピード感をもって柔軟に対応できる能力が必要となります。そのために、生きた正しい情報を基に計画し(Plan)、身近にある機会を使い挑戦・実行し(Do)、詳細な分析をもって振り返り(Check)、その結果をもって更に良い方向へと軌道修正をする(Action)という、PDCAサイクルを意識できる地域リーダーの育成に取り組んでまいります。
青年会議所活動では、各種大会や出向等、学ぶ機会が多数あります。他地域のメンバーと交流することにより、様々な意見や情報を得ることができ、全国、世界から多くの学びを得ることが出来ます。その様な機会を積極的に利用し、自らの成長につなげます。

【希望ある子どもたちの未来づくり】
「子どもは地域の宝」という言葉の通り、地域で希望ある子どもたちを育んでいく必要があります。相手を思いやる心、そして「心技体」の大切さを学び、健全に成長してもらうために、わんぱく相撲原町場所を開催します。日本古来の神事であり、武道、スポーツとしての側面も持ち合わせる相撲を通じ、礼儀作法や心、文化的な部分を学ぶ機会を創出します。
更に、希望ある未来づくりのために、子どもたちの愛郷心を育む必要があります。この自然豊かな地域や、この地に暮らす人々の魅力に深く触れる機会を創出することにより、この地域への愛着度を向上させます。

【会員拡大】
JC の理念である明るい豊かな社会の実現を目指すためには、少子高齢化、人口減少、老老介護、自然災害の増加、格差社会等、多くの問題や困難を乗り越えていくことが必要です。その難題に立ち向かう為に、一人でも多くの英知と勇気と情熱をもった青年の力が必要です。その仲間と共に、地域に根差したJC運動・活動を実施し、多くの市民を巻き込み、大きな運動の輪を広げることにより、目指すべき社会に近づく第一歩だと考えます。

【魅力ある伝統文化の発信事業】
相馬野馬追は一千有余年の歴史があり、現在では、毎年 7 月末、甲冑に身を固めた約400騎の騎馬武者が疾走する勇壮な日本を代表する伝統文化行事です。
子どもたちが、この地域の誇りである伝統文化の野馬追に向き合う機会を創出し、ふるさと教育を推進します。また、その豊かな感性で描いた絵画を通し、復興の発信という意味合いではなく、この地域の魅力ある伝統文化として発信して参ります。

【結びに】
本年度で創立50周年という大きな節目を迎える原町JCは、偉大なる先輩方が作り上げてきた土台を基に、我々現役世代が、次のステージへの方向性を示す大事な一年になります。
「誕生日は、自分がお祝いしてもらう日ではなく、両親に産んでくれたことを感謝する日」という言葉がありますが、まさに、創立50周年は、今までの歴史をつないできた先 輩方に敬意を表すと共に、我々が生きる、この先の未来へ希望を指し示すのが本年であると考えます。
先人の英知に感謝し、時代の変化に対応し、我々の手で次代をつくりましょう!

第51代理事長